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ニコニコ☆ルーシアとひみつ姫のヒミツ(2) [ふたご姫妄想戦記]

土曜日です。
土曜日になると必死な想いで更新される
・・・可能性があるふたご系っぽい駄文。

設定とかいろんなことを忘れ気味で、
半ば暴走して書いてる気配濃厚。
もはやふたご姫と何の関係が・・・

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ニコニコ☆ルーシアとひみつ姫のヒミツ(2)


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◆◇◇◆あらすじ◆◇◇◆

いつも微笑みをたたえている1年C組のルーシア。
ひみつ星のプリンセス。
その笑みに隠されていたのはルーシアの過去。
ひみつ星の秘密でした・・・

ニコニコ☆ルーシアとひみつ姫のヒミツ(1)

◆◇◇◆第3章 ひみつ星の秘密の扉◆◇◇◆


「ふぅん・・・これが秘密の扉。」
真夜中の月明かりの下、
誰にも見られることなく目的の地まで来れたけど・・・
本当に大きいわね。これ。

場所もそこにある理由も知っているのに、
今まで一度も来たことがなかった - 扉。

森を抜けた草むらに、
あまりに異様なものがそこにある。
見上げるほどに大きい。
後ろは・・・何もない。
本当に、巨大な扉が1枚、そこにあるだけ。


ひみつ星の者なら誰でも知っている。
森の奥に、この大きな扉があることを。
でも、
ひみつ星の者は誰もその意味は知らない。

その扉の向こうはどことつながっているのか?
その扉を抜けた先はどこなのか?
知らない。
解らない。
それはヒミツ。
だから秘密の扉。


それを知るのは、
ひみつ星の王族と城のわずかな者だけ。
今、ひみつ星の王族は私と双子の弟(妹もどき)しかいない。
扉の奥にある秘密を知る者は少ない。

「大きな扉だけど・・・こんな小さな鍵で開くのかしら?」
私は秘密の鍵をポケットから取り出す。
大きな扉とは不釣り合いに小さな金色の鍵。

扉には確かに鍵穴が見える。
とても小さいけど。
開くかしら・・・
扉は重そうだけど。
駄目なら魔法で押してみようかしら?
改めてその大きな扉に目を向ける。


ずっとほったらかしにされているわりには、
扉の表面はピカピカ。
コケひとつ生えてない。
誰かが掃除でもしているとか?
・・・まさかね。

鍵穴はすこし高いけれど、
ジャンプすれば人の背が届くところにある。
私でも鍵をさせる高さかしら。
扉の大きさと実にアンバランスな鍵穴ね。
扉と鍵穴.jpg

誰が作ったかは解らない秘密の扉。
いつからあるかは解らない秘密の扉。

でも、その向こう側になにがあるのか・・・
それだけは知っている。
その秘密を知っている。
私は知っている。

だから扉を開けてみないと話は進まない。
「ま、なるようになるわね。」

私は鍵を刺して回してみた。
ガチャリと軽い音がした。
すると扉が重い音をたてながら、
ゆっくりと動き始める。
ひとりでに。

人が通れる程まで開くと、扉の動きは止まってしまった。
「ま、なるようになったわね。」
私は扉をくぐる。
目指すものがあるから。


秘密の扉を開けた先。
そこは真っ暗だった。
いいえ。
暗いはずなのに、
ぽぅっと青暗く光っている感じがする。

そうね。
まるで宇宙にいるみたい。

そこに何かが漂っていた。
黒い塊というより・・・黒い雲かしら?
うまく表現できない。
でも、それが何かはだいたい解る。

宇宙から集められたアンハッピー。
それがこの雲の正体。

みんなの笑顔のために、
宇宙の幸せのために、
ひみつ星の者がヒミツのうちに集めた心の闇。
人を不幸にする根源。
そんものが扉の奥に溜まっていた。

ひみつ星の人々も、
集めた闇やアンハッピーがどこにいくは知らずじまい。
まさか、
秘密の扉の向こう側に集められているなんて・・・
誰も思わないでしょうね。

いいえ。
もしかしたら、みんな知っているのかも。
知っていて言わないだけなのかも。
ま、だから、秘密の扉なんでしょうけど。

そんな危険な物を閉じ込めていた扉を、
私は、今、開けた。
なんのために?
そうね・・・なんのためかしら・・・
本当に正しいことなのかしら・・・

そんなことを考えながら、
暗闇を、独り、歩く。
明かりは指先に灯した魔法の光だけ。

暗がりの中、目的のものを探す。
はっきりとしたイメージは持ってないけれど、
だいたいは解るつもりでいた。
私の目的を叶えてくれそうな・・・とっておきの闇を。


そして、ソレとはすぐに出会うことができた。


「何かしら?」
闇の中を歩き始めて、たいした時間もたっていない。
私の目の前に黒いものが集まり始める。
周囲の闇よりなお黒いもの。
ソレは形となった。

「?・・・水晶??」
そう、ソレはキラキラしていて・・・
真っ黒な水晶の塊に見えた。
そんな美しくも不気味なものが、
ふわふわと私の目の前を漂っている。

「何か私に用?」
でも、返事はない。
ただ、私にまとわりつくだけの黒い水晶の塊。

感じるのはとても強い負の感状。
世界中のハッピーを憎む思念。

「アンハッピーの結晶・・・というところね。」
私は黒い水晶の塊に向けて手を掲げた。
それは、静かに私の両手に収まった。

「ふぅん・・・」
しばしばそれを見つめていたけれど、
・・・決めた。
コレでいいわ。

「出たいのね。この場所から?」
言葉はない。
ただ、暗い光が強くなったように見えた。
「そう・・・いいわ。出してあげる。」

歩いてきた方向へ戻る。
普通なら方向なんて解らない闇の中。
気が変になるかもしれない・・・

でも、私は難なく出口である扉へ辿り着く。
そして、ソレを連れ出した。
秘密の扉に再び鍵をかけ封印した。

外へ出て、まず最初に・・・
「さあ、お行きなさいな。」
両手を掲げて、黒い水晶の塊を空に揚げる。

「どこへでも、アナタのおもむくままに。」
暗い光を放ちながら、
少しの間不規則にそれは漂っていた。
でも飛んでいこうとしない。
どうしたのかしら?

「あ、そうね・・・名前がいるわね。あなたにも。」
ソレの動きが止まる。

「そうね・・・水晶っぽいから・・・」
少し考えて、我ながら素敵な名前を思いつく。

「黒き水晶の帝王・・・ってのはどうしかしら?」
けれど、ソレは動かない。
・・・なにかしら。嫌なのかしら。
素敵な名前なのに・・・

「嫌なの?じゃ、暗黒水晶大魔王なんてどう?」
ソレは動きを止めて、さらに地面に落ちた。
・・・なによ。
まるで私がネーミングセンスがないみたいね。

「じゃあ・・・ブラッククリスタルキングなんて・・・どう?」
それは再び不規則に漂い始める。
喜んでいる・・・と思っていいのかしら。
・・・なんか、シャクね。


「さあ、今度こそお行きなさいな。」
私は漂っていたそれに呼びかける。

「貴方の思う通りに広い宇宙を飛び回りなさい。」
それは高く高く上がっていった・・・
「ふふ・・・頑張ってね。ブラッククリスタルキング・・・」

これが私と闇の根源の出会い。
アンハッピーの主を宇宙に放ったのは、私。
とある目的のために・・・


満天の星が輝いていて、
月がとても奇麗な夜だった。

そして、私もその夜にひみつ星を出た。
たぶん・・・もう帰ってくることはない・・・と、
覚悟だけはその時に決めていた。

◆◇◇◆第4章 ひみつ姫の願い◆◇◇◆


私の目的はひとつだけ。
ひみつ星の秘密をなくすこと。
全宇宙のハッピーのために、
誰にも知られることなくアンハッピーを抱えるひみつ星。
そんなバカみたいな秘密を全宇宙にバラすこと。

でも、それは誰かに教えればよいものではないの。
誰かに聞かせればよいものではないの。
秘密は知られなきゃいつまでたっても秘密のまま。

ひみつ星の頑張りを、苦しみを、悲しみを、
その大切さをみんなが受け入れなければ意味がないの。

そうすれば、もう今までみたいに笑えないわよね?
そうよね。
幸せに酔って、笑えないでしょう・・・
宇宙には、
その幸せのために不幸せを受け入れている者がいるのに!

・・・そのために、私は秘密の扉から、
闇の結晶を宇宙に放った。
いずれその闇が宇宙を覆うほど大きくなることを期待して。


あ、勘違いしないでね。
別に宇宙を滅ぼしたいとか、
宇宙を支配したいとか、
そんなのは全然、ないから。
興味ないし。

ブラッククリスタルキングに期待すること、
それはとっても派手に倒されることなの。

強い強~いアンハッピーの結晶となって、
宇宙中に闇をまき散らして、
恐怖の対象となったブラッククリスタルキング。
それを倒せる存在を待っているの。

私の目的は、ブラッククリスタルキングでなくて、
それを倒す方だから。
圧倒的な闇を照らしだす太陽の輝き。
そちらが私のめあてだから。

闇が生まれたら、必ず照らす光が生まれる。
闇が強ければ強いほど、光も必ず強くなる。
私は待った。
ブラッククリスタルキングを照らす光を。
ずっと。
ずっと・・・



どれくらいの時間がたったのかしら。
ある時、私はとても強い光の持ち主を見つけた。
名前は確か・・・グレイス。
そう、プリンセス・グレイス。
ふしぎ星のプリンセス。

最初は、このプリンセスが私の目的と思ったけど、
ちょっと違っていたの。
彼女の想いは、遠い先に向けられていた。
そう、遠い未来へ・・・


「ねぇ、あなた?」
「え?え!?・・・いったいどこから??」
でも、私は気になって、一度グレイスに会いに行ったことがる。

「少し聞きたいのだけど・・・良いかしら?」
「どうやってこのお城の中に?いえ、聞きたいことって・・・?」

私の目的がこのプリンセスなら、それでいい。
でも・・・
なにか違う。
そんな風に感じる。

「栄光の名を持つ姫君、あなたはどこを見ているの?」
「は・・・?」
私はじっとグレイスを見つめた。

「・・・」
「・・・」
しばしの時間がたってから、
グレイスは落ち着いた声で話し始めた。

「銀の髪の姫君、私ではあなたの望みは叶えられないでしょう。」
「・・・そう。」
「私の想いは、いずれ生まる太陽の微笑みが継いでくれます。」
「ふぅん。」

違う。
グレイスではブラッククリスタルキングの本体を浄化しきれない。
直感した。
この娘でも太刀打ちできないなら、
1人の力では無理ということかしら・・・

「邪魔したかしら。帰るわね。」
そんな私にグレイスは声をかけてきた。
「銀の髪の姫君?」
「なに?」
「きっとあなたも、あの娘達と解りあえるはずです。きっと・・・」
「そう・・・じゃね。」

解りあえる?
誰と?
私が?
そんなこと、ありえないのにね。
ボケてるのかしら、あの娘?

でも・・・いいわ。
待ちましょう。
プリンセス・グレイスが信じる者を。
未来に生まれ来る太陽の微笑みとやらを。


それからして、また長い時間が流れた。
その間にブラッククリスタルキングは力を強めて、
いろいろな星に分身を飛ばし闇の沈めていく。

ふしぎ星もそのひとつだった。
ブラッククリスタルキングのかけらは、
星の希望を失わせる。
でも、そんなふしぎ星にこそ、
私が求めていた者がいたの。
希望の光。
おひさまの光・・・

それは太陽の笑顔を宿した2人の姫君。
ふしぎ星のふたご姫。
プリンセス・グレイスの想いを継いだ、
エターナルソーラープリンセス。

ふたりはふしぎ星を照らす太陽。
その力でブラッククリスタルキングのかけらから星を解放した。
さらに、ふたご姫は全宇宙のハッピーの象徴、
ハッピーベルンに祝福され、
ブラッククリスタルキングの本体さえも退けた。

全宇宙のアンハッピーの結晶がブラッククリスタルキングをなら、
全宇宙のハッピーの象徴こそがふしぎ星のふたご姫。
ファインとレイン。
2人を中心に笑顔は広がる。

そう・・・
その笑顔の陰に隠れて生まれるアンハッピーには目を向けず。
ひみつ星には目を向けず、にね。
偽善だわ・・・

長い時間、待ち続けて、
やっとその目標は定まった。

ふしぎ星のふたご姫。
そして、ロイヤルワンダー学園のソレイユベル。
ハッピーの象徴。

それらを砕くことで、ひみつ星の秘密を知らしめる。

ひみつ星の秘密の扉を開けてから、
数えきれない星空と陽の登る空を見てきた。
ずっと独り。
でも・・・
それがやっと終わりそう・・・

今、私は準備を終えようとしている。
全宇宙最強の希望の輝きに挑むために・・・

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実はふたご姫無印をほとんと見たことがないため、
グレイスさんの詳細は知らなかったりします。
ディティールブック2を読んでみましたが、
イマイチ解らず。
ウィキペディア見ても、どうもチンプンカンプン。
まさに妄想でカヴァー。
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