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ふしぎ星のふたご姫☆★☆(トロワエトワール)3 [ふたご姫妄想戦記]

土曜日になると必死に更新される、
ふたご姫に関係しそうな駄文系。

時間が欲しいです。
文章の基礎は完成していても、
絵がちっとも出来上がりません。
本当はあと2,3枚の下絵があるものの、
完成させるに至りませんでした。
トホホ・・・

物語はいよいよ・・・
なんだろう?
山場??

☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆

ふしぎ星のふたご姫☆★☆(トロワエトワール)3

☆★☆あらすじ☆★☆

オデーン!
おでーん、おでんおでんおで~ん!!
おで~ん?
おでおでおでーん!
じんこうおでぇぇぇええええん!
※あらすじになっていない場合があります。ご注意下さい。
前々回 ふしぎ星のふたご姫☆★☆(トロワエトワール)1
前回  ふしぎ星のふたご姫☆★☆(トロワエトワール)2

☆★☆第5章 叶う想い☆★☆


「よぉーし、燃料はなんとかなりそうだな!ほっかむり!」
「もう、いい加減に!・・・いいです。」
それにそれどころでもありませんし。

「トレミーさん、これで私はホワイト星に行けるんですね?」
「おう!ロケットは燃料があれば飛ぶ。」
「よかった・・・」
「でも、推進力は燃料だけじゃ足りないわよ?」
「は?」
「なに!?」

スイシンリョク?
・・・なんの話だろう。
そう思って振り返ると・・
誰もいない?
違う。上じゃなくて下?

「あの・・・えっと・・・」
「アナタとは初めて会話するわね。」
「は、はい。」

私よりも背が低い金髪の女の子。
そう。この人が・・・
「私はシフォン。生徒会長よ。」
「はい、知っています。」
そりゃ、有名ですから。
「でも・・・シフォンさん、スイシンリョクって?」

シフォンさんの説明によると、
エコロケットでは推進力が足りないとのことでした。

燃料を入れても、エコロケットだけではホワイト星まで届かない。
なぜなら、補助のブースターがなにもないから、だそうです。
それに使い魔たちを突っ切る必要があるので、
もっと速度が必要になる。

ということですけれど・・・
・・・ちょっと難しくて、私ではあまり、その・・・

「それじゃあ、ホワイト星までは・・・」
「このままじゃ、行けないわね。」
「そんな・・・」

せっかく皆さんがここまでしてくれたのに・・・
それなのに、ホワイト星にいけないなんて。
ルーシアに会えないなんて・・・
私、どうしたいいの?

「言ったでしょ?このままじゃ、って。」
「え?」
「さっき計算したんだけど、カタパルトを作ればなんとかなるわ。」
「カタ・・パル・・・なんですか、それ?」
「推進力を得るためロケットを走らせる滑走路みたいなものよ。」
「は・・・はぁ・・・」
全然意味が解りません。

「でも、そのカタパルなんとかがあれば・・・」
「カタパルトね。私の計算だと行けるわ。」
「やった!」
「でも、喜ぶのは早いわね。」
「へ?」

「カタパルト作るには室内じゃ無理なのよ。」
「そうなんですか?」
「ええ。だから外に出る必要があるわ。」
「外へ・・・」
「それに建築資材も作る人間も。」
「・・・」
「それに滑走路を走るためにロケットも改造しなきゃ。」
えと、それって、無理なんじゃ・・・

「ホワイト星がこのソレイユベルに落ちるまでは・・・」
そう言ってシフォンさんは計算を始めます。
「あまり時間がないわ。」
「なら、よけいに不可能じゃないですか!」
なんでそんなに冷静でいられるんですか!?
もっと焦ったりしませんか??

時間がない上に、
人手や材料が必要で、
さらに使い魔だらけの外に出ないといけないモノを作る・・・
そんな絶望的な状況なのに!?

「シフォン。」
「なに、ブライト?」
「何人いれば、それは作れるんだい?」
「そうね・・・私の計算だと力持ちが50人くらい。」
「そうか。アウラー!」
「問題ないよ。それくらいの人数ならすぐに揃う。」
「よし。次の問題は建築材料だな・・・」
「鉄じゃなくていいの。」
シフォンさんは人差し指を立てて続けます。
「1回だけの滑走に耐えるだけなら木で十分だから。」
「木か・・・」

「あ、それなら・・・」
ミルロさんがふと思い出したように言います。
「以前演劇に使ったものとか使えませんか?」
「なるほど!使えるな。」
シェイドさんが手を叩きます。
前に演劇されてたんですね、皆さん。・・・知らなかった。

「はいはいは~い!」
「あ!フーカさん!?」
「久しぶりね、ルーナ。」
手を振っていたのは、以前に知り合ったアイドル星のフーカさん。
でも・・・

「どうしたんですか?」
「ええ。たくさん木材が必要って言うでしょう?」
「はい。」
詳しくは解りませんが、なんだかそうみたいです。

「オウカ!!」
「OK!姉さんとすぐ確保してくるわ♪」
フーカさんが呼んだのは、
フーカさんと同じチームのオウカさんでした。

「オウカのお姉さんね、フラワーアレンジメント部なのよ。」
「はぁ・・・」
フラワーアレンジメント部って・・・・
確かロロアが以前いた部ですよね?

「たくさんの木材があるの。」
「そうなんですか!?」
「ええ。バン・ジョー先生に言って、すぐ貰えるように手配するわ!」
すごく助かります!

助け船はフーカさん達だけではありませんでした。
「私たち科学部にある材料も使えないだろうか。」
「山岳部には沢山のロープがありますですっ!!」
「そうね。それでなんとかなるわ。」
フーカさん・・・オウカさん・・・ティオさん・・・
科学部の部長さん・・・
皆さん、本当にありがとうございます!

「あと、カタパルトの動力なんだけど-」
「動力ですか・・・」
また難しそうな言葉がでてきました。
解決しなきゃならない問題は山積みなんですね・・・

「輪ゴムだから。」
「え!?輪ゴムですか!?」
「ええ。輪ゴム。」
「えっと・・・」

シフォンさんの話しだと、動力は輪ゴム。
簡単に言えばロケットの土台を、
大きくて長い輪ゴムに引っかける。
その勢いを使って長い滑走路を走らせて推進力を得る。
・・・のだそうです。
け、結構単純なものかも・・・

「いっぱいの輪ゴムを集めてきて!」
シフォンさん、ほんとにそれで飛ぶのですか・・・?
少し心配です。
でも、自信満々なシフォンさんの姿を見て、
その言葉を飲み込みました。

「よし、みんな、やるぞ!」
「おー!!」
ブライトさんのかけ声に、大勢の声が重なります。

「・・・みなさん。」
そうか。
みなさん、力を合わせればなんとかなるって・・・
そう知っているから、冷静でいられるんだ。
そうやって、この学園を守ってきたんだ。
すごい・・・すごいです!!

シフォンさんは私の方を振り返って言いました。
「これは別にあなただけのためじゃないのよ。」
「え?」
「私たち自分自身のため、学園のため、ファイン達のため・・・」
「・・・」
「そのために頑張るの。」
「・・・はい!」

私、この素敵な学園とこんなに素敵なみなさんと会えて、
本当に幸せです。

「でも、まだ問題があるんじゃないか?」
「リポ?なんだよ、やぶからぼうに。」
「えっと・・・」
「僕はA組のリポ。そして相棒のタウリだ。」
「オッス!」
「あ、どうも。」

私が頭を下げると、リポさんはメガネをクイっと指であげます。
「かしこまらなくていいよ。」
「気にすんなよ、ほっかむり。コイツはいつもこんなだから。」
・・・気にしません。
気にしませんが、ほっかむりという呼び名は気にしますよ。
絶対。

それはさておき・・・
「あの、問題というのは?」
「カタパルトを作っている間のことだよ。」
「はぁ・・・」
どういう意味なのか、それだけではわかりません。

そんな私に気がついたリポさんが丁寧に説明してくれました。
「使い魔が黙って見過ごしてくれるとは思えないだろう?」
「あ・・・」
確かに。
外に出てその長い滑走路を作るのだから、
使い魔たちが襲ってくることは確実です。

「カタパルトのの長さね?」
「ああ。どれくらい必要なんだい、シフォン。」
「私の計算だと、ざっと最低500メートルかしら。」

えっと・・・
今のリポさんとシフォンさんの話だと、
そのカタパルトというものの長さは・・・
500メートル!?
そんなにも必要なんですか!?

「そ、そんなのできるんですかっ!?」
私はついついすっとんきょうな声を出してしまいました。
だって、どう考えても短時間でそんな大きなものなんて!
「できるわ。」
できるんですか・・・
シフォンさんは自信満々に答えます。

「ただ、リポの話でも聞いたでしょう?」
「はい。使い魔ですね。」
「そうよ。人員をカタパルトの建築に割く以上、厄介ね。」

ああ・・・頭がごちゃごちゃしてきました。
一体どうしたら・・・

「その辺りは、ワタクシ達にお任せいただけるかしら?」
「!!」

悩んでいる私たちの後ろから、
少し高飛車な感じの人の声が聞こえました。
金髪の人で・・・
アルテッサさんとはまた違った感じの「お姫様」という風です。

「えっと・・・あの・・・」
「上級生で生徒会役員のルミネよ。ルーナ。」
そう言ってシフォンさんが紹介してくれました。

「あ、どうも。」
私は頭を下げました。

「シフォン、あなた達はあなた達の仕事に集中しなさいな。」
「ええ、そうするけど・・・」
「使い魔のことは、ワタクシと・・・」
「私に任せるアル!」
「・・・ある?」

ルミネさんの横にいた人が笑顔で勢いよく虚空を蹴り上げます。
「アチョー!・・・アル。」
なんだか独特の話し方をする人です。
おまかせですわ.jpg

「この娘はマフィン。ワタクシの相棒よ。」
「私たちに任せるアル。」
「でも、貴女達だけでは絶対数が足りないわ。」
「問題ない。シフォン。」
「トーマ?」

今度は副生徒会長のトーマさんが話に入ってきます。
「ボクら生徒会も微力ながら助太刀させてもらうよ。」
「そう。なら、カタパルトを作る者と守る者に二分するのね。」
「そうだ。」

そう言ったあと、トーマさんは急に拳を振り上げて叫びました。
「この学園に使い魔なんて必要ないィイッッ!!」
そ、そりゃそうですよ・・・

でも、不思議です。
皆さんといると、とても安心します。
どんな困難なことも、できそうな気になる・・・
私、すごく嬉しいです。
こんな気持ち!!

☆★☆第6章 想い、星の輝きと共に☆★☆


「と言うわけなんだ。」
トーマさんが講堂に集まっていた皆さんに説明します。
カタパルトを作る班。
そして、それを防衛する班。
「この学園のみんなの結束が-」
トーマさんが拳を振るわせて言います。
「必要ある!!」
それを合図に作戦が決まりました。

でも・・・
「あの、私はどうすれば!」
私の名前なんですが、
作る方にも守る方にも、
どちらにもありませんでした。

おかしいです。
ナッチだってロロアだって、どちらかに名前があるのに・・・
私だけないなんて。
私だって、働けます!
背とか低いですし、力も強くありませんけど・・・
ものを運んだりすることくらいならできますし。

「バカか、ほっかむり!」
「何ですか、トレミーさん!!」
そんな風に思っている時に、
いきなり突っかかられたら、私だって怒ります!

「考えてみろ、お前はチェスで言うところのキングなんだぞ!」
「はい?・・・キングですか?」
できればクィーンがいいですけれど・・・

「そうだ。カタパルトが完成した瞬間にエコロケットを打ち上げる。」
「あ・・・」
そうか。
そうだった。
私は行かないと行けないんだ。
ルーシアのいるホワイト星へ・・・

「お前は俺たちが必ず送り届けてやる。」
「トレミーさん・・・」
「だから、お前はお前のできることをしろ!」
私はしっかり頷きました。

私・・・皆さんに、どうお礼を言ったら良いのか、
まったくわかりません。
わかりませんから・・・
だから、私は私のできることをしっかりすることに決めました。
そう誓ったんです。

「使い魔の迎撃は私らに任せるアル~。」
大変なことなのに、なんとも脳天気そうなマフィンさん。
だ、大丈夫なのですか、そんなお気楽で??

「ええ。頼むわね。」
そう言った後、シフォンさんは本当に消えそうな声で言いました。
「・・・姉さん・・・気をつけて・・・」

「え?」
今、シフォンさん、姉さんって・・・マフィンさんのこと?
マフィンさんには聞こえない程の小声。
私の耳はウサギ耳だから、実はよく聞こえるんです。
・・・帽子で隠してますけど。

「シフォン。」
「!!」
講堂から出て行く間際。
シフォンさんの名前を呼んでマフィンさんは振り返りました。

「行ってくるわね・・・アル。」
その顔にはとびっきりの笑みが浮かんでいました。
自信・・・かな?
それとも他になにかったのかもしれません。
2人の間にはなにか秘密が・・・?

でも、それを聞くこともでできませんでした。
なぜなら、みんなさん、一気に外に出たから・・・


「よし、作戦通りいくぞ。」
トーマさんの号令が飛びます。

「資材を確保しに行く者は俺に続け!」
そういってシェイドさんが駆け抜けます。

「さあ。相手は久々の使い魔ですわよ、マフィン!」
「解っているアル。大暴れするアルね!」
そう言ってルミネさんを中心に使い魔をけちらしていく皆さん。

そして・・・

「いくぞオラァ!」
「おでぇええん!」
「もいっちょ、オラァ!」
「おでぇええん!」・・・威勢はいいんですが、
影に隠れてロケットをトンカチで打ったり、
ネジを締めたりしている科学部の人たち。

いえ・・・大切なお仕事なんですが。
なんというか・・・
その・・・ちょっとカッコ悪いです。

「すごい・・・」
大量の使い魔が襲いくる中、
トーマさんやシフォンさんの指示が飛び、
カタパルトがどんどん出来上がっていきます。
それは線路のようなものでした。
そして天めがけて上に向いています。
その先にホワイト星があるんだ・・・ルーシアがいるんだ・・・

「おい!ほっかむり!」
もう・・・いいです、ほっかむりで。

「・・・なんですか?」
「もうすぐロケットの準備は整うぞ。」
「!!」
「覚悟、できてるんだろうな。」
「・・・はい!」
「そうか。なら、決めてこいよ!」
「はい!」

トレミーさん・・・
口は悪いし、ぐるぐるメガネだし、背も私と同じくらい低いですが、
ありがとうございます!
「褒めてんのかケナしてんのか、どっちだよ!」
・・・なんで聞こえるんですか。

「燃料できたよ~!」
そこへハーブさん達が燃料を持ってきました。
ボールやらフライパンやら色々なモノで。
・・・どうやって作ったんだろう。
これまたちょっと不安です。

「ルーナ、ごめんなさい。」
「へ?」
私に謝りかけてきたのは、ローズマリーさんでした。

「私がもっとあの人の危険性をみんなに知らせていれば・・・」
「・・・」
あの人・・・ルーシアのこと。
危険性・・・そうかもしれません・・・でも・・・

「大丈夫だよ、ローズマリー。」
「ハーブ?」
「ルーナがなんとかするよ。」
「なんで・・・」
「親友のことだもん。私たちだってそうだよね?」
「ハーブ・・・」
「ハーブさん・・・」

ハーブさんの一言。
それは、とても温かくて優しい言葉。
ほんの少しの、でも大きな勇気のプレゼント。

「ハーブさん、有り難うございます。」
「うん。頑張ってね。」
「はい!」
「気をつけてね・・・」
「はい。ローズマリーさんも!」

「よくワカンないけど、頑張ってくるのよぉ!」
「ブリンク、なんだか上からだよ?その言い方だと。」
「・・・いつも。」
「なんですてぇ!グリタぁ!」

ハーブさんと一緒にロケットの燃料を作ってくれた人たち。
「頑張ってきます。えっと・・・」
「アタシたちはB組のチーム・シャインよぉ!」
「頑張ってきてね!みんなで応援してるから!」
「・・・秀同・・・」
「ハイっ!」

「燃料の装填完了。部長、いつでも行けます。」
「わかった。よし、トレミーくん、カントくん!」
「ウスっ!」
「おでん!」
「エコロケットをカタパルトへ。」
「了解。」
いよいよホワイト星へ向けての発進です。

「ほっかむり。」
「はい。」
「見ての通り、このロケットは小さいものだ。」
「はい。」
「中に入るんじゃなくて、乗るタイプのものだ。」
「ですね。」
「振り落とされるなよ?」
私は首を縦に振ります。
振り落とされたりなんか、しません。

「カタパルトは完成しているが、急いでくれ!」
エコロケットを外に出したところで、
ブライトさんが息を切らせて走って来ました。

「使い魔の数が多い。長時間は持ちそうにないんだ。」
「ほっかむり!」
「いつでもいけますっ!!」

私はすでにロケットの上に跨っています。
そしてロケットはカタパルトの端にセットされています。
もう・・・いつでもOKです!

「加速したら、止まらないからな。気をつけろよ!」
「はい。」
「なんせ輪ゴムで飛ぶからな!」
・・・結構不安なんですけど、それ。

「ほっかむり君。」
「科学部の部長さん・・・」
名前、覚えてください、ほんと・・・

「最初の200メートル地点まではゆっくりだ。」
「・・・」
「もし途中で使い魔に邪魔されて止まることがあれば・・・」
「あれば?」
「ロケットは飛ばない。」
「ええ!?そう・・・なんですか?」
「ああ。だが、大丈夫だ。みんなが君を守る。」
「・・・はい。」
「君はこの状況を打開するため全力を尽くしてきてくれ。」
「はい、了解しました!」
「よし、科学部の技術の結晶・エコロケット、発進だ!!」

科学部の部長の号令で、
ロケットが発進します。
といっても、それはとてもゆっくりで。
まるで遊園地のジェットコースターの乗り始めみたいです。
・・・う、不安です。すごく。

「ルーナ!」
「あ・・・ビビン先生!」
ゆっくり進むロケットの横で、
ビビン先生が使い魔を追い払っていました。

「ルーシナの目、しっかり覚まさせなさいよね!」
「先生・・・ルーシアです。」
「そう、そうよ。そう。」
ビビン先生、頑張ってきます。

「ルーナ、ファイトよ!」
「お友達のこと、連れて帰ってきなさいよ。」
「頑張って!」
「ケガしないでね、ルーナさん!」
ソフィーさん・・・
アルテッサさん・・・
リオーネさん・・・
ミルロさん・・・
私、頑張ってきます!

「よきにはからって来るのじゃぞ~。」
エリザベータさん・・・

「バシっと決めてくるアル!」
マフィンさん・・・

「女は度胸ですわよっ!」
はい。頑張ります、ルミネさん。

「おでんおでんおでーん!」
すみません、あの何言っているかわかりません。

「この学園に必要のない生徒なんて必要ない!」
トーマさん・・・


「ルーナぁああ!」
「ナッチ!」
「・・・ちゃんと帰ってきてね。」
「・・・うん」
「ルーシアと2人で!」
「うん!!」

その瞬間でした。

「カタパルトのゴム、切断っ!!」
シフォンさんの声が聞こえました。
どこかでゴムを断ち切る大きな音がしたかと思うと・・・

「きゃあぁぁぁぁぁああああああ!」

ロケットが急に加速を開始しました。
なるほど・・・
ゆっくりだったのはゴムを巻いていたんですね。
って、悠長に考えている場合じゃないです!
これ・・・ものすごい勢いで・・・息が・・・

私は、目も開けられない程の勢いの中で、
滑走路・・・カタパルトの先を見てギョっとしました。

カタパルトは一気に天に向けて反り返っています。
まるでジェットコースターのように。
違うのは、途中で線路が無くなっていることでしょうか・・・
飛ぶんだ。
あそこから・・・

ロケットは加速し勢いをドンドン強めて行きます。
使い魔達はそのスピードの前に吹き飛ばさます。

私は・・・もう両目を目を開けていられず・・・
息も・・・辛い・・・
でも、解ります。
ホワイト星に向かっているのだと。
ルーシアに元に。


「ルーナ・・・早く帰ってきてね・・・」


もうロイヤルワンダープラネットの地表は私から見えません。
ロケットにしがみつくのが必死の私。
振り返ることもできませんから。

でも・・・

長く伸びたカタパルトの下。
胸で手を組んで祈るナッチの姿が一瞬見えた気がしました・・・
それは私の思い込み・・・だったのでしょうか?
まってるね・・・.jpg


待っていてね、ナッチ。
帰ってくるから。
必ず・・・ルーシアを2人で!!

☆★☆つづく☆★☆

このような稚拙なイラストなのに、
それなりに時間がかかったりして厄介です。
もっとレベルが欲しい・・・
まあ、他のことをする時間をもちっと絵にかければ・・・(えー)

ラストが近い予感?
まぁ、もちっとは続きますが(どっちだよ!?)
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