発生。止まってお願いハウリング♪(無音イリストーリーズ02) [「妄想SS」 無音イリ ストーリーズ]
4行ひとかたまりで描く謎の妄想系SS(ショートストーリー)。
「無音イリ」の物語その2です。
いよいよ「歌っちゃダメ!」な理由が判明!?
■01話はコチラ
あたしは歌った。
一生懸命に、想いを込めて。
最高の声で。
その・・・つもりだった。
でも、回りの人は耳をふさぎ、ヘッドフォンを投げ捨てた。
え・・・なんで!?
あ、あたし、音痴なの?
・・・そう思ったけど・・・違う。
周りの壁がビリビリと振動している。
ガラスにヒビが入る。
あ、消火栓のフタが飛んだ・・・
なに、これ・・・嘘・・・何が起こってるの??
「やめ・・・歌うのをやめろ!」
「あ・・・」
あたしは歌うのをやめる。
同時にまわりの振動も止まる。
でも、そこには散々な状況が広がっていた。
ヒビが入って崩れる壁やガラス。
まるで投げ捨てられたかのような楽譜の束。
フタが外れて泡を吐き出す消火栓。
・・・何が・・・起こったの??
わからない・・・ワカラナイ・・・
あたし、歌っただけだよね?
なんでこんな事になるの??
「あの・・・」
あたしは恐る恐るガラスの向こうに目を向ける。
そこには怒りをあらわにしたスタッフの人たち。
目はあたしを睨みつけていた。
「くそ・・・こんなことになるなんて。」
「ハウリングだな。それも凄まじいものだ。」
「調整が必要ですね・・・かなり時間のロスです。」
「予算はっ!?・・・あ~、稼働はしたのにっ!!」
怒り、悲しみ、絶望・・・
どうして?
あたしは歌っただけだよ?
ボーカロイドのお仕事だよね、歌うのって・・・
「あの!」
あたしは大きな声を出してみた。
「なんだ!実験は失敗だ!見てわかるだろうがッ!!!」
「は、はい・・・それで、その、あたしはどうしたら・・・」
怖い・・・怒られた・・・
知らずのうちに目に涙がいっぱい溜まってる。
「そんなの自分で考えろ!」と言われた時には・・・
我慢できなくて、涙がポロポロとこぼれた。
「ちょっといいかしら?」
「は、はい!」
泣いているのを見られるのが嫌で後ろを向いていた。
袖で涙をふいて、ふりかえる。笑わなきゃ!
「貴女ね、再調整することになりました。」
冷静にその女性スタッフの人は言う。
「・・・は、はい。」
再調整・・・それって痛いのかな。
解らないまま、あたしは再び眠りにつかされた。
たぶん、その間に再調整されるんだ。
次はきちんと歌えるようになってるかな・・・
ちょっと楽しみ♪
歌っちゃダメな理由・・・
それは無音イリが生来からもっていたハウリングが原因。
しかし、そもそもなんで歌えばハウリング?
その謎は・・・書けたらいいなぁ(人事かよ!?)
「無音イリ」の物語その2です。
いよいよ「歌っちゃダメ!」な理由が判明!?
■01話はコチラ
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★
無音イリ ストーリーズ 02
発生。止まってお願いハウリング♪
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★
あたしは歌った。
一生懸命に、想いを込めて。
最高の声で。
その・・・つもりだった。
でも、回りの人は耳をふさぎ、ヘッドフォンを投げ捨てた。
え・・・なんで!?
あ、あたし、音痴なの?
・・・そう思ったけど・・・違う。
周りの壁がビリビリと振動している。
ガラスにヒビが入る。
あ、消火栓のフタが飛んだ・・・
なに、これ・・・嘘・・・何が起こってるの??
「やめ・・・歌うのをやめろ!」
「あ・・・」
あたしは歌うのをやめる。
同時にまわりの振動も止まる。
でも、そこには散々な状況が広がっていた。
ヒビが入って崩れる壁やガラス。
まるで投げ捨てられたかのような楽譜の束。
フタが外れて泡を吐き出す消火栓。
・・・何が・・・起こったの??
わからない・・・ワカラナイ・・・
あたし、歌っただけだよね?
なんでこんな事になるの??
「あの・・・」
あたしは恐る恐るガラスの向こうに目を向ける。
そこには怒りをあらわにしたスタッフの人たち。
目はあたしを睨みつけていた。
「くそ・・・こんなことになるなんて。」
「ハウリングだな。それも凄まじいものだ。」
「調整が必要ですね・・・かなり時間のロスです。」
「予算はっ!?・・・あ~、稼働はしたのにっ!!」
怒り、悲しみ、絶望・・・
どうして?
あたしは歌っただけだよ?
ボーカロイドのお仕事だよね、歌うのって・・・
「あの!」
あたしは大きな声を出してみた。
「なんだ!実験は失敗だ!見てわかるだろうがッ!!!」
「は、はい・・・それで、その、あたしはどうしたら・・・」
怖い・・・怒られた・・・
知らずのうちに目に涙がいっぱい溜まってる。
「そんなの自分で考えろ!」と言われた時には・・・
我慢できなくて、涙がポロポロとこぼれた。
「ちょっといいかしら?」
「は、はい!」
泣いているのを見られるのが嫌で後ろを向いていた。
袖で涙をふいて、ふりかえる。笑わなきゃ!
「貴女ね、再調整することになりました。」
冷静にその女性スタッフの人は言う。
「・・・は、はい。」
再調整・・・それって痛いのかな。
解らないまま、あたしは再び眠りにつかされた。
たぶん、その間に再調整されるんだ。
次はきちんと歌えるようになってるかな・・・
ちょっと楽しみ♪
続く
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★
歌っちゃダメな理由・・・
それは無音イリが生来からもっていたハウリングが原因。
しかし、そもそもなんで歌えばハウリング?
その謎は・・・書けたらいいなぁ(人事かよ!?)
2010-05-06 21:51
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