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赤と青、ファインとレインに連なる系譜 [『ふたご姫』考察記]

本編は終え、曇天の中光ささぬ季節になりて、
儚く記憶薄れるを憂い、尽き果てる事無き探究心。
なぜか土曜になると更新される謎のふたご姫検証記!

今回は主人公のふたご姫に注目し、考察を深める。
そもそも、なぜ2人の性格はあのようなものになってしまったのか。

○ふたご姫の性格。
姉・レイン
妹・ファイン

どうして髪の毛の色まで違って、
性格までこうも違う姉妹に育ってしまったのか。

髪の毛の違いは、親からの遺伝なので納得がいく。
姉は父親の、妹は母親の色を濃く受け継いでいると理解できる。
では、その性格はどう考えるべきか。
姉のレインは、盛りのついたメ・・・もとい、極度の妄想癖。

妹のファインは、お気楽運動バカ一代。

これも遺伝のなせる業か。
はたまたステレオタイプかスタッフの策略か。

否。
実はふたごの色と性格には、深い相関が認められるのである。
古典を紐解くことで、その謎に迫る。

○古典に見る赤と青の系譜
赤と青。
相反する色ということで、昔からペアのキャラのカラーとして珍重がられていた。
古典を見てもその例は数多く確認できる。


この古典作品においては、
赤=行動派・肉体労働タイプ
青=ぶりっこ派・知能労働タイプ
との分け方が成されている。
原作ではこのような髪のカラー分けが
当初されていなかったところをみると、
・アニメーションとしての見栄え
・誰しもが抱くイメージとの関係
それらから赤と青が選ばれ、性格付けが成されたと思われる。

以降赤と青のペアは定着していくが、
主に赤が活動的で、かつヒロイン的なスタンスを確立する例が多く見られる。

ガサツやボーイッシュなイメージが青と比べて先行する赤であるものの
最後は大どんでん返しでヒロイン位置ゲットのような流れは多い。

意外性を優先すると、その流れとなるためであろうか。

年齢が異なるペアであっても赤と青であれば、
確立された性格付けが踏襲されることは多く見られる。

赤=活動的故に戦闘では肉弾戦及びメインを張る。
青=大人しい性格付けから、戦闘ではサポートやサブとなる。
しかし性格の大胆さについては、大人しいイメージの意外性を得る観点から、
青に突拍子もない行動をとらせる手法が多く見られる。

青の方がなにかとダイタン

○古典にみる青の扱い
赤と比べて、青には「裏切り」などの影のイメージがつきまとう。
それも、大人しい、従順、ぶりっ子というイメージから想像する
意外性を演出する為であると考えられる。

青がぶりっ子というイメージは古典的である。

時たまガサツなイメージがつくときもある

猫かぶり、大人しい・・・そんな男性にアピールする性格が一転。
裏切りに走る様は、物語のテコ入れとしては典型的な技法となる。

結構内面がクロいキャラも多い

サブ主人公という立場が多いことも、その要因のひとつであろうか。
裏切ることで、赤(メイン)を失意のどん底へ陥れる場面も。


まさに大どんでん返し

また、メイン、サブが同じ青系統のカラーを持つ場合、
青が濃い方がサブとなり、裏切ったりする例も見れる。


同じ青系統だが・・・

濃い方がサブキャラでボスキャラになったりする

これも、青というイメージが冷たい、クール印象を受ける人が多い、
というものと無関係ではないと思われる。

○赤と青の比較
また赤と青とを比較した場合、
青の方がグラマーに描かれるものも多い。

赤よりも・・・

青・・・

これも、大人しいイメージなどから来る意外性のためであろうか。
ファイン、レインにも見られる恋愛に関するものも、
赤が奥手、青が積極的という構図も多く見られる。

コイツの場合は妄想が大半

赤の意外性としては、勝気、強気である反面実は怖がりというものも
古典に限らず多く見られるものであった。

当然ファインも怖がり。

○まとめ
赤と青。
それに起因する様々な性差。
それこそがファインとレインの性格を特徴づけてる
要因であったのである。
両親からの遺伝でも、
孔明の策略でもなく、
古典から綿々と続き気付かれてきた赤と青のイメージ。
その系譜がファインとレインにも受け継がれていると言えるものであろう。

最近は赤と青でなくても、そんな性格の区別も出てきているようですが・・・

まぁ、それでも赤と青のペアというのは普遍的なものと言い切ることができる。


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コメント 1

カリスマ声優白書

ふたご姫の系譜と性格をさらに追加すると・・・
ファイン=明るい・元気・若干恐怖症・天気に例えると晴れ
レイン=純粋・助言・妄想上手・天気は雨
になるんですね。
by カリスマ声優白書 (2021-09-22 10:18) 

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