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ルーナのワクワク☆スクールシンパシー(後編) [ふたご姫妄想戦記]

皆様には苦手なことってありますでしょうか?
私はいっぱいあります。

特に苦手なことは、
「続けること」と「シンメトリー」。
同じように左右を描き続けるなんて出来るかぁあ!(挨拶文)

それはさておき、
土曜日になると更新されている気がする、
ふたご姫に関係するような駄文。
今回はふしぎ星のルーナが主人公の小説、その3。
ルーナ編その1は3分割。
理由は・・・いつもアレです。アレ。しょぼん。

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ルーナのワクワク☆スクールシンパシー(後編)

◆◇◇◆あらすじ◆◇◇◆

オーカシー村のラビ族の少女キャンディ。
学校に行きたいという願いが叶って、
ロイヤルワンダー学園に編入学することに。
魔法の石「赤い魔石」の魔力で姿を人間に、
そして、ラビ族に伝わる大切な名前「ルーナ」と名乗り、
ルーナはロイヤルワンダー星にやってきました。
いよいよ「編入式」が始まります・・・

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◆◇◇◆第8章 編入式が はじまって◆◇◇◆

講堂では、すでに編入式の準備が整っていました。
私とルーシアは、真ん中の右の方の席につきました。
席に着くとスグ、
ナッチが息を切らせながら講堂に到着しまいた。

「ナッチ!」
私は立ち上がって手を振りました。
「ご、ごめ~ん・・・」
ずいぶんと疲れているようです。
そんなにギリギリでもないけれど・・・

「リオーネ様とは会えたの?」
「うん。ティオ様にも会えたの。あと・・・」
「あと?」
「ちょっと怖い人に・・・追いかけられて・・・」
「怖い人?」
「・・・トロワさんて言うんだけど・・・。ちょっと・・・ね。」
何があったのだろう・・・ナッチ?
トロワさんって、そんなに怖い人なのかな。

「ところでそっちの人は?」
「ああ、うん。こちらは・・・」
「私はルーシア。ヨロシクね、ナッチ。」
「あ、どうも・・・」
ルーシアが差し出した手を握ろうとしたナッチ。
でも、その瞬間。
「ムぎゅう・・・」
「ナッチもルーナと同じくらい可愛いわぁ!」
私と同じ運命でした。
ナッチもルーシアの抱きしめ攻撃を受けて、
もがき苦しんでいます。
息、できないから・・・
ルーシアって・・・誰にでもこうなのかな?

私たちが講堂の席に着いて、
こんなことをしていると・・・
「私がこの学園の学園長であるっ!」
と言う先生のお話が始まりました。

この学園の歴史。
学園の栄誉。
学園の・・・
・・・
・・・
・・・

・・・ハっ、長い話だったから、少し眠っちゃった!?
私は、チラっと隣りを見ました。
ナッチも眠そうに目をこすっています。
ルーシアは・・・
とても真剣に聞いていました。
ううん・・・その時のルーシアは・・・
なんだか怖い気さえしました。
そ、そんなに真剣に聞かないと駄目なんだ・・・
少し、反省です。

「では、編入生の諸君。」
学園長先生は一段と大きな声で言います。
「学園への入学の証として、このソレイユベルに触れたまえ!」
そう言って学園長先生は、
後ろにあったとても美しい大きなベルを示しました。

・・・触れるんだ。
何か意味があるのかな?
そう言えば・・・
さっきソレイユベルについて説明をしていたような・・・
長かったので聞き逃してしまったようです。
きっと御利益があるのだと思います。

「このベルに触れ、ベルを鳴らせる生徒は選ばれた・・・」
学園長先生は仰々しく説明してくれます。
そうなんだ・・・
ユニバーサルプリンセス・・・
でも、私は元々プリンセスじゃないから、関係なさそうです。

「しかし・・・まぁ、なんだ。」
急に学園長先生はバツの悪そうな顔になります。
「全開に選ばれたのは・・・あの問題の双子なのだが・・・」
講堂にププっと抑えた笑い声が起こりました。
編入学の生徒ではない方向からです。

なんとなく誰のことを言っているのか想像できました。
たぶん、ファイン様とレイン様のことだと思います。
お二人の噂については、ナッチからも聞きました。
色々な意味で学園で活躍しているとか。
お二人があのベルを鳴らしたということも、
今のお話から予想がつきました。
やっぱりすごいベルなんだ・・・
だって、あのお二人が鳴らしたんですもの。

私たちは一列に並んで、
ソレイユベルに触れていくことになりました。

◆◇◇◆第8章 はじめまして アンジェリカ! ◆◇◇◆

「ナッチ、お先にどうぞ?」
「うん。あれ・・・ルーシアは?」
「私?・・・私はいいわ。ソレイユベルは。」
「え?なんで??」
「・・・ヒミツ。」
ルーシアはベルに触らないそうです。
それでも編入学できるのかな・・・

そんな事を考えながら、列に並んでいました。
みんな、静かにベルに手を置いていきます。
別に変わったことが起こる様子はありません。
でも、なんだか緊張してきました・・・
ナッチが終わって、私に順番が回ってきました。
静かにベルに手を置きました。

りーンゴーン
ベルの音が鳴り響きました。

「ええ・・・えええ!?」
それはあまりにも急で・・・
そして一瞬の出来事でした。

私は自分の周りが光に包まれたように感じました。
あまりの眩しさに目をつむってしまい・・・
そして、目を開けた時、私は何かを抱えていました。
3pルーナ見えそう・・・.jpg
見たこともないもので・・・
でも、ピンク色が可愛らしい・・・
そんな不思議なものでした。
その時はまだ、ボーっと光っていました。

一体何が起こったのか、
全然解りませんでした。
ただ、今自分の持っている不思議なもが、
今起こったことが現実のことだと教えてくれます。

「ば・・・バカな・・・・」
学園長先生は、非常に驚いています。
「こんな短い間に、ベルがまた鳴るなんて・・・」
学園長先生の側にいた2人の男の先生も、
くるくると学園長先生のまわりを走り回っています。

講堂は騒然となりました。
でも、学園長先生よりも他の生徒の誰よりも・・・
驚いているのは私です。
だって、今でも驚きすぎて、声が出せません。

どうして私が触ったらソレイユベルが鳴ったの?
それに、今私が抱いているコレはなんなの???


「ルーナすごいよ!」
ナッチはそう言いますけど・・・
でも、私には何が起こったのか、
今でも信じられないでいます。

「ねぇ!なにそれ、何?」
「わ、解らない・・・私にも全然何がなんだか・・・」
これが何なのか、どう答えたらよいのか、
またっく解りませんでした。
なのに・・・
「ルーナ、良かったわね。思った通りで。」
ルーシアはとても落ち着いていました。
そして、その時は気がつきませんでしたけれど、
「思った通り」・・・彼女は確かにそう言いました。

どのような意味か、
その時の私は考えることもできませんでした・・・

「すっごーい!」
「貴女も私たちと同じね!」
「えっ?あ・・・ファイン様、レイン様!」
ファイン様とレイン様のお二人がこちらへ走ってきます。

「ほぇ?どうして私たちの名前を知ってるの?」
「ファイン、知っている人?」
あ・・・そうか。
今の私の姿、おふたりは解るはずもありません。
「いいえ。あの、私、ルーナと申します。」
そう言って、改めて私はお二人に頭を下げました。
「あ、ヨロシク~」
「礼儀正しい人ね。私、レインです。」
でも・・・
考えてみたら、そんなのんびりした場合でもありません。

「あの、これ!なんですか??」
抱えていた不思議なものをお二人に見せました。

「う~ん・・・なんだろう?」
とファイン様。
「私達の時と、なにか違うわね?」
とレイン様。
「ピュピュやキュキュみたいな子は?」
ピュピュ?キュキュ?
良く解りませんが、
ファイン様とレイン様の時とはまた違うようです。

「コラー!お前達?静粛なる編入式の途中だぞぉ!」
学園長先生はカンカンです。
ごめんなさーいと叫びながら、ファイン様とレイン様は
舞台から降りていってしまいました。

「キミ、名前は?」
「は、はい。ふしぎ星のルーナと申します!」
「・・・また・・・ふしぎ星か・・・」
3p学園長へ.jpg

学園長先生は頭を抱えます。
「あとで学園長室に来るように。」
それだけ言うと、フラフラしながら講堂を出ていってしまいました。

騒然として編入式は終わりました。
あの後、私は色々な人にもみくちゃにされました。
みんな、私がソレイユベルから託された不思議なものに
興味津々のようでしたから・・・

講堂を出て、ナッチとルーシアと教室に戻った時は、
もう、くたくたになっていました。
・・・ルーシアは涼しい顔でいましたけど。

担任のウーピー先生から、
学園での色々のことのお話があって、
その後、学園の女子寮に案内されました。
その頃には、もう歩けないと思うほど、
へとへとに疲れていました。
私は、荷物の整理もそのままで、ベッドにもぐりこみました。

でも、体は疲れているのに・・・
今日のことを思い出すと、
目が冴えて眠れませんでした。

◆◇◇◆エピローグ おやすみなさい アンジェリカ ◆◇◇◆


私は、今日、ロイヤルワンダー学園に編入学しました。
その学園では、様々な出来事がありました。
ナッチとの出会い。
トーマさんとの出会い。
ルーシアとの出会い。
ファイン様、レイン様との再会。
そして・・・
ソレイユベルから託された思議なモノ。

どれもこれも、オーカシー村では考えられないこと。
やっぱり学校って、すごいです!

ふと枕元においた、不思議なモノに目を向けました。
ソレイユベルに触れたら、いつの間にか私が抱えていた・・・
コレが何なのかは解りません。
でも、名前も何もないのは、
なんだかカワイソウだと思いました。

アンジェリカ・・・

ふいに頭に思い浮かんだ名前。
私は、その不思議なものに「アンジェリカ」と、
名前を付けることにしました。

学園に来てから、
私の周りは不思議な事がいっぱい起こりました。
これからもそうなのかな・・・
そう思うと、私はとても楽しくなりました。

私の学園生活は、こうして始まりました。
お父さん、お母さん・・・
ルーナは学園に来て、今、とってもワクワクしています。!

そして・・・
これからヨロシクね、アンジェリカ。
見えそう・・・02.jpg

アンジェリカに挨拶をして、私はゆっくりと目を閉じました。

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しぬる・・・
とりあえず、第3話で、第1話がやっと終わりました。
次回からはルーナが主人公で・・・
話は進みません。
ルーナが主人公回は3話に1度?
あとは、今まで通り、
マイナーキャラやオリジナルキャラの語りで物語りは進みます・・・

とかになるといいなぁ・・・(他力本願)
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