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変装。働くあたしのミッドナイト♪~無音イリ ストーリーズ2-5~ [「妄想SS」 無音イリ ストーリーズ]

妄想SSを窘めるための別サイトで目下掲載中の無音イリ。
今回はイリさんがバイトをするお話しです。
今回と次回のみ題名の漢字の趣向が少し違うとか・・・
妙なこだわり(えー)。

■まとめて見る場合は公式サイト→

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無音イリ ストーリーズ 2-5

変装。働くあたしのミッドナイト♪
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★


「これでよしっ!!」
窓ガラスに映る自分の姿を確認して頷いた。
バッチリだよね?
ポニーテールも服の中にしまってあるから目立たないよね?

これなら平気v4000.jpg


何って、今からバイトに行くからその準備。
歌のバイト・・・とかならいいんだけどね。
ぜんぜん違って、行くのは深夜の道路工事の整備係。
でもでも、1回で1万2千円もの高額収入♪

ただ・・・
一応、あたし、女の子だし。
姉さんにも夜に出歩く時は、十分気をつけなさいって言われてる。
だから、服装で女性に見えないように心掛けてみたの。

・・・なんかものすごく怪しい格好だけど。
でも、変な気を起こされるより絶対マシなはずだよね?。
まぁ、変には思われるかもしれないけど(泣)。
あっと・・そろそろ時間だから、とりあえずバイトへ行かなきゃ。

予定時刻の5分前に指定された集合場所にバッチリ到着!
ボーカロイドはちゃんと時間を守るってこともアピールしないとね。
うんと・・・あたし以外にはこのバイトする人いないのかな?
黄色のヘルメットのおじさんとあたしだけがバラックの小屋にいる。

「お、オメェが今日のバイト君か?」
コクリと頷く。
しゃべると女の子であることがわかっちゃうから。
でも、おじさん - やっぱあたしのカッコ見て引いてる・・・??

「ま、まぁ、いいか。仕事内容は聞いてるな?」
またコクリと頷く。
「おう。じゃ、通行人が工事現場に近づかないよう案内頼むわ。」
またまたコクリと頷く。

今から朝6時までのお仕事。
ただひたすらに突っ立って、渡された黄色と黒のシマシマの旗を振る。
・・・あたし、何やってるのかな・・・
でも、社会生活のためには仕方ないよね?

それにちょっと別な考え方もしてみる。
だってほら、研究所の実験と比べたら、ずいぶん楽なもんだよ?
立ってるだけなんだから!・・・人が来れば注意や案内もするけど。
気絶することは絶対ないもんね♪(遠い目)

「おう、ねえちゃん。上がっていいぞ!」
背中越しにおじさんの声が聞こえた。
はぁ・・・やっと終わった。
足、痛い。

ふと、空を見上げる。
もう随分と明るくなってきた - 雲も少ないし、今日もお天気かな~。
う~ん、終わったなぁ・・・伸びをしながら・・・ん?
さっき・・・おじさん・・・確か・・・え?ねえちゃん???

「な、なんで!?」
「あ、なにが!?」
あたしはおじさんに詰め寄った。
「なんで、あたしが女の子だって分かったの!?」

「そりゃ、おめえ、現場監督だったら先に履歴書受け取るしよ?」
おじさんはシレっと言う。
「はぅ・・・」
そ、そうなんだ。

先、言ってよ・・
こんなお相撲さんみたいに着ぶくれまでして隠したのに・・・
髪の毛服の中に入れるの、ものすごく時間かかったのに・・・
泣きたくなるよ・・・もうなんか、怒りがフツフツと沸いてきたッ!!!

続く

★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★

実は右手が左手の女(えー)。
掲載してボケーっと見て初めて気がつくうっかりさん。
トホホ・・・(涙)
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