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魔法少女まどか☆マギカの物語に関する一考察~それは宇宙が望んだフェイルセーフのひとつの形~ [視聴日記その他]

「魔法少女まどか☆マギカ」の11話及び12話を視聴しました。
まどかを見始めたのは、たまたまレコーダーに入っていた10話から。
それ以前は見てないです(えー)。

でも、まぁ、10話のおかげで大方の筋は掴めました。
ので、最後を視聴した次第。

で。
この壮大なお話しは何であったのか?
フワフワした頭なりに考えてみたいと思います。
と言うわけで、ネタバレ一杯。
まだ見てない人、ネタバレが大嫌いな人は御免なさい。

魔法神娘000.jpg


「魔法少女まどか☆マギカ」の物語。
それは、宇宙が望んだフェイルセーフのひとつの形ではないか?
と、そんな風にワケわからんように考えたりしたのであります。

フェイルセーフ?なにそれ?
ようはするに、宇宙が自分を助けるために頑張ってみた、という感じ。
なんでそうなるの?


こんな感じではないかと。


宇宙が生まれました。
そこの辺りの細かいことは割愛です。
生まれた宇宙には生命もおらず、事象の変異はありません。
しかし、そのまま何事もなければ、いずれ宇宙は消滅します。
なぜなら、停滞は滅びしか生みませんから。
そこで宇宙は惑星やら生命を育んでいきました。

ところが、そこで問題が生じます。
自らの存在を守るために生み出した生命。
それが、生命も自らを守るために宇宙のエネルギーを消費し始めたのです。
俗に言う「オカシイ!こんなハズじゃなかったのに!?」現象です(なにそれ・・・)

宇宙は焦ります。
なんとか手段をこうじようとしました。
そして、そんな宇宙の状況を理解していた生命もいました。
インキュベーター達です。

インキュベーター達は宇宙の消滅を防ぐことが自らの種を守る事になる-
その意識のもと、行動を開始します。
生命が活動する限り消費される宇宙のエネルギー。
その結果、訪れるであろう宇宙の消失。
最悪のシナリオを防ぐために。

そして見つけたのです。
地球の魔法少女を。




感情という機能を持たないインキュベーター達。
しかし、それ故なのか・・・
感情が生み出す爆発的な事象をエネルギーに変換する術を持っていました。

そう、地球の妙齢の少女達の感情の起伏が生み出すいい知れないチカラ。
それをエネルギーにすることで、宇宙で消費されるエネルギーに充てたのです。

わずか100年も生きない地球の人間という生命。
なのに、感情から生み出されるエネルギーは途方もないモノ。
寿命から換算された生み出されるエネルギー量を凌駕するのです。
そこにエントロピーの概念を超えるものがありました。

そのために有史以来、インキュベーター達は地球に干渉を続けます。
膨大なエネルギーを生み出すために。
その結果が大勢の魔法少女の誕生と悲壮な死となっていきました。

そんな歴史の流れの中で、まどかとほむらが出会います。
魔法神女009.jpg


学力もない、運動能力もない、自信もない、友達もない・・・
ないない尽くしの暁美ほむら。
そんな少女が出会った最初で最高のトモダチ。
けれども、その子は魔法少女でした。

その事実がほむらの運命を決定づけます。
魔法少女として非業な死を遂げたトモダチを救いたい。
頑なに純粋、そんな気高い想いがほむらを魔法少女に-
振るう魔法は時間停止と逆行の魔力。

そのチカラを振るって、ただひたすらにトモダチを助ける方法を探し求めます。
出口のない迷宮を彷徨うかの如く。
何度も何度も1ヶ月の時間をやり直し失敗し・・・
そのたびに深い悲しみとトモダチに対する想いを強めていくのでした。

魔法神女000.jpg

それは恋を超えて愛を超えて-
言いようのない感情に昇華されていたのでしょう。
なぜなら、もはやほむらを支える唯一のヒカリになっていたから。

ところが、繰り返す時の中で強くなっていたのそんな想いだけではありませんでした。
大切なトモダチを救いたいという願い。
その中心には必ずまどかがいる。
結果として、まどかに全ての事象の因果が集中することになります。

繰り返す時間はどうして繰り返すのか?
当然、ほむらが巻き戻すから。
では、なぜ巻き戻すのか?
それはまどかを救いたいから。
あらゆるものの原因はまどか。

それで、まどかは最強の魔法少女になってしまいました。
でも、運命はそこで終わりません。

最強の魔法少女は途方もない願いをします。
全ての悲しみの元兇を自分が処理をする。
失意にまみれて魔女になる魔法少女の全てを自分が救う、と。
魔法神女002.jpg
その望みは叶えられます。

存在する階層世界、並行世界、過去、未来・・・
それら全てにまどかは現れ、呪いの元兇を浄化し続けました。

でも-

光があれば影が生まれます。
それらは表裏一体。
どちらか一方だけが存在することはありません。

呪いを一身に溜め続けたまどか。
魔法神女003.jpg
いつしか地球を飲み込む程の呪いの魔女になっていました。
いえ、そうだったのかもしれません。

最強の魔女は望みを叶え-
そして、誰よりも純粋に願った結果ー
そんな因果も超えてしまいます。

光が有るところに影がある。
そんなルールは関係ない。
全ての影はまどかが消し去る。
希望がないなんて言わせない!
魔法神女005.jpg
魔法神女006.jpg
女神のように現れたまどかは、地球を飲み込もうとしていた魔女を一蹴。
それどころか、魔法少女の心が折れたら魔女になる・・・
というそんなルールさえ書き換えてしまいます。

無から生まれるものはない。
熱いコーヒーの熱エネルギーは必ず熱くない空間へとシフトしていきます。
エントロピーの概念。
それさえも、最強の魔法少女の前には無意味となります。

ご都合主義をチカラワザで実現させた魔法少女。
自らを上位概念へとすることで、そんな荒技を遂行してしまうのでした。
魔法神女010.jpg

インキュベーター達は進んだ文明と知性を持っています。
でも、そんなことは出来ません。
彼らもまた所詮は下位概念なのです。
だからこそ、宇宙の消失を杞憂しなければなりませんでした。

でも、まどかは違います。
魔法神女011.jpg

まどかの願いとそのチカラはエネルギーうんたらを超えたのです。
まどかがいる限り宇宙が消えることはなくなったのでした。
希望という無限のエネルギーをまどか保証する限り。

そうです。
まどかという存在こそが宇宙が求めたフェイルセーフ。
まどかを生み出すために宇宙は壮大な命の螺旋を描いてきたのです。

キュウべぇは言います。
「君たちが零すたくさんの涙が今の君たちを造っている。」
その言葉を借りるなら、まどかという最強の魔法少女を生み出すために・・・
圧倒的な数の魔法少女と魔女の誕生と消滅が繰り返されてきたのです。

そんな歴史をまどかが知ることで、彼女は最強の魔法少女になる決心をしました。

そして、そんなまどかと出会うことでほむらは魔法少女になる決心をします。
まどかを救うために、幾度となく時を繰り返し、その結果がまどかは最強の魔力を育む-

まどかという存在に至るために紡がれてきた宇宙の歴史。
いえ、宇宙自体がそうなるように紡いできたのかもしれません。
まどかに至ることで、宇宙はやっと望みを叶えたのですから。
消失を回避するという望みを-

とかどうかしらん?(えー!?)
人間を超えてしまった最強の魔法少女まどか。
もはやソレは魔法少女でなく・・・魔法神女とでも呼ぶべきなのかも(えー)。
魔法神女013.jpg
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