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パッケージで見る「仮面ライダーキッズ」塗りの歴史 [食玩パッケージ検証記]

仮面ライダーを扱う食玩と言えば、
ライダーチップスに例を見るまでもなく、非常に長い歴史をもつもの。
そんなライダー食玩の中でも、
平成ライダーを中心にずっと発売が続く商品がある。

それが仮面ライダーキッズ。
コンビニなどでも売られており、
比較的知名度があると思われるモノ。
既に10作を超えるシリーズが発売される、
この仮面ライダーキッズ、
今回はその歴史をパッケージ(箱)デザインから振り返る。

○仮面ライダーキッズ
キッズ.jpg
2002年突如として発売された、100円ソフビ指人形。
ここから息の長いシリーズ発売が開始される。
黒を基調とした、なかなかオシャレな箱デザイン。
子供向けだけではなく、
ターゲットは大人でもあったことが伺える。
100円としては、ありえない程のハイクオリティで高評価を得る。
何が入っているかが判別できるタイプであるため、
極端に人気が偏るのが玉にキズ。
・・・龍騎Bが異常に少なかった記憶が。

○仮面ライダーキッズ2
キッズ2.jpg
前作の人気を受けてか、同じ2002年に発売。
アソートキャラクターも同じ18体と大所帯なのも変わらず。
旧ライダーとクウガ、アギト、龍騎の3作品を扱う。
龍騎のライダーに力が入れられている印象。
背面もきっちり塗り分けがされており、
1と同様にハイクオリティ。
1と2の質の高さが今後のシリーズ化を決めた。
・・・のかもしれない。

○仮面ライダーキッズ3
キッズ3.jpg
2003年発売。
ファイズが始まり、ファイズのライダーを中心にラインナップが組まれる。
質は前2作同様高い。
ゼクロスやらライダーマンのバイク乗り状態やら、マイナー系も充実。
シャドームンなんかも入っているのはファンには嬉しいところ。
龍騎ライダーも4人入っており、13人ライダーのコンプリートに近づく。
ただ、ショッカーライダーのマフラーカラーが3色とか、
アコギな商法も見て取れるのは玉にキズ。

○仮面ライダーキッズ4
キッズ4.jpg
2003年発売。
キャラクター数が12体に減少。
多少のパワーダウンを感じる。
また、ラインナップ減少に伴い箱の裏面デザインが変更。
今まで横にあった封入キャラクター紹介が、
裏面に移ることになる。
今後はそのデザインを踏襲。
前作同様ファイズが中心。
その他には地獄大使なんかもラインナップ。
ブラックRXが入っているのは有難いかも。
また、今回初めてライダーになる人間(俳優さん?)が立体化。
乾巧が人間状態指人形の第1号。
出来は・・・微妙?
人気はあったのかどうかは良くわからないが・・・

○仮面ライダーキッズ5
キッズ5.jpg
2004年発売。
ブレイドが中心。
造形は綺麗なものの、背面の塗りが著しく減少。
人件費や材料費が上がる中、
100円という値段を守る為には致し方のない選択か。
オルタナティブ・ゼロやオルフェノクがラインナップされるのは、
敵側ファンとしては嬉しい感じ。
そして龍騎ライダーは、あと1人でコンプリートにまでこぎつける。

○仮面ライダーキッズ6
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2005年発売の響鬼登場編。
また、ブレイドのジャックフォームやキングフォームがラインナップされ、
14体と全体数も増加。
しかし、背面の塗りは厳しくなる一方。
豪華なラインナップと反比例する塗りの出来栄えが悲しい印象を抱かせる。
ただ、インペラーがラインナップされているので、
遂に龍騎ライダー13体(+オルタナティブ)がコンプリート。
その上、ZOやJ、ライダー真など不遇なライダーをラインナップした点も、
評価できる。

○仮面ライダーキッズ7
キッズ7.jpg
2005年発売の響鬼の本格的登場編。
久しぶりに人間バージョンが封入される。
それも一気に3人も。
ヒビキ、イブキ、トドロキの3人で、なかなかの出来。
人気については、やっぱり解からないが・・・
また、響鬼の変身途中状態をイメージしたものや、
そして、1号からストロンガーまでのライダーキックと、
色々と珍しいものがラインナップされている。
全部で15体と前作から1増えているのも特徴。
箱デザインがなんだか涼しげ。

○仮面ライダーキッズ8
キッズ8.jpg
2006年発売のカブト編。
カブトやザビーなんかのマスクドフォームもきっちりラインナップ。
さりげなく、仮面ライダーTHEFIRSTの1号2号も入っていたりする。
また、クウガ、アギト、龍騎、ファイズ、ブレイドの各主人公ライダーの
基本形もラインナップ。
しかし、塗りの面ではパワーダウンは否めない。
また、全部で14体と前回から1体減っている。
前回と打って変わって、今回の箱デザインは暑苦しいような・・・

○仮面ライダーキッズ「電王」登場編
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2007年発売。
ナンバリングがタイトルから外れる。
以降は~登場編という副題をつける形式が踏襲される。
全部でラインナップが9体と非常に寂しい弾でもある。
しかし、キックホッパーとパンチホッパーがラインナップされ、
あの「兄弟」が好きなマニアックなファンにはたまらないモノでもある。
造形は相変わらず素晴らしいが背面の塗りは遂に真っ黒に。
・・・値段を守る為の苦渋の決断であったのだろうか。

○仮面ライダーキッズ「ゼロノス」登場編
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2007年発売のナンバリングが外れた第2弾。
全数が10体と前作から1体増加。
イマジンもモモタロスがラインナップ。
また、久々に人間もラインナップ。
良太郎だが、出来はなにか微妙な感じ。
タイトルにゼロノスがあるものの、
いまいちゼロノスよりも電王の方が目立っているとしか思えない、
そんな記念すべきライダーキッズの第10弾。

○仮面ライダーキッズ「キバ」登場編。
kiz11.jpg
2008年発売。
最新の弾で、キバもラインナップ。
タイトルはキバ登場と冠されているが、
内容はイマジンに支配されているとしか思えない。
ジークを含めた5体のイマジンとデネブ。
ライダーの方は、キバを含めて5体。
全部で11体と前作より増えているが、
ライダーなのかどうか・・・
背面の塗りは多少頑張っている印象を受ける。
特にキバの出来栄えは、力が入れられているのかナカナカのもの。
背面の塗りも銀色部分はしっかり塗られている。

○まとめ
ライダーキッズの歴史は、
塗りとの戦いの歴史でもある。
子ども達にアピールする以上100円という値段は容易く変更できない。
とすると、どこでコストを削るか。
その結論がソフビ人形の背面の塗りなのであろう。
これから、この塗りとどのように戦っていくのか。
非常に興味深いところでもある。

・・・パッケージデザインで歴史を振り返るはずが、
パッケージのデザインとは微妙に関係ない気もするのはたぶん気のせい。
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