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提案。さよならあたしのラボラトリー♪~無音イリ ストーリーズ10~ [「妄想SS」 無音イリ ストーリーズ]

時間が取れなくて軽く泣けます。
ハートキャッチは見れておらず視聴日記できません。
仕方なく、妄想ボーカロイド、無音イリの物語を。

第1部全12話もラスト目前?

破棄決定寸前のイリを救う「とっておきの手だて」とは?
MEIKOの知性が輝く感じの第10話♪(はぁ?)。

■01話
■02話
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★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★

無音イリ ストーリーズ 10

提案。さよならあたしのラボラトリー♪

★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★


「だが君ね、愛だのなんだのではどうにもならないよ。」
「まったくですよ!!予算は感情ではどうしようもないです。」
その言葉に、その人はあたしを優しく放してスッタフの人へ振り返る。
「わかっています。」

それから立ち上がって、こう切り出した。
「だから、この子に最後のテストをさせてくれませんか?」
「最後の・・・テスト?なんだね、それは?」
「その機体が行うテストなんてもうないのでは??」

最後のテスト・・・
なんだろう?
どんなテストなのだろう?
あたしには全然想像がつかない。

「はい。簡単に言うと社会生活テストです。」
「なんだね?社会生活?」
「ええ。ボーカロイドは社会で生活が送れるかのか―」
「・・・」

それから笑顔でこう言った。
「それを確認するための実地でテストを行うんです。」
「―!!・・・なるほど。その手があるか。」
スタッフの人たちがその言葉に納得する。

でも、やっぱりあたしにはさっぱり意味がわからない。
社会生活?
実地テスト?
どういうことだろう・・・

「わかった君の意見を採用しよう。なるほどな、社会生活テストか。」
「確かに、それなら費用をかけずに失敗作を処分できますね!!」
「いやぁ。なかなか有難い大義名分じゃないか!!」
「・・・」

その人・・・MEIKO様は何か釈然としない表情をしていた。
でも、頭をひと振りするとすぐに表情を切り替える。
「ありがとうございます。では、この子は私が預かります。」
「ああ、そうしてくれたまえ。すぐにテストを始めよう。」

テスト・・・また、するんだ。今から?
えっと・・・社会生活のテストだっけ??
「イリーガル、お前を今日付けで開発部からの出所を命ずる。」
「え!?」

・・・そ、それって研究所から・・・出て行けってことですか・・・
「あ、あの・・・あの・・その後はどこで何をすれば?」
「さぁな。」
取りつく島がない言葉。

そんな・・・
社会生活テストって・・・捨てられるってことですか??あたし??
「まって下さい!!」
そこへMEIKO様が噛みついた。

「それじゃあ、この子のテストデータはどこへ送ればよいのですっ!?」
「データ?あぁ、送る必要はないよ。」
「どうしてですかッ!?」
「この機体が稼働している限りシグナルが出ている。それで十分だよ。」

「~~~~ッ!!」
何かを言いたげにしていたけれど、途中でやめたMEIKO様。
少し表女が怖い・・・でも、あたしの手を取ったかと思うとスグ-
「行きましょう。テストを始めます!」と足早に歩き始めた。

「え・・・は・・・はい。」
あたしは手を引かれるままに歩き出す。
どちらかというと、引きずられている感じに近いかも。
だって・・・引かれてる手が痛い。

引っ張られてビックリ002.jpg


そして、あたしは着のみ着のままで研究所を出た。
外に出るのは初めて・・・だからすごく新鮮!!
一応、窓からは見たことあったけど。
緑の木々の下しばらく歩くと、ふと握られていた手が離されたの-

続く

★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★

セル塗りの練習とか意識してみて。
髪の毛の色があっちこっちするのは仕様です。
・・・修行します(えー)。
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