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接続。おいでませませテレビジョン♪~無音イリ ストーリーズ 2-7~ [「妄想SS」 無音イリ ストーリーズ]

妄想系SSをちょこっと書き溜めているサイトで掲載中の物語。
歌っちゃダメなボーカロイド・無音イリ。
久々に更新したので、ブログにも掲載です。

第2部も残り3話。
いよいよ物語が動く!
・・・とかでなく、まったり行きます(えー)。
とはいえ、遂にあの青い人が登場!?


■まとめて見る場合は公式サイト→

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無音イリ ストーリーズ 2-7

接続。おいでませませテレビジョン♪
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「イリ~?お・・・開いてる?」
そう言ながら、ある日姉さんがアパートに来た。
前のバイトの夜から3日くらししてからだった。
すごく会いたかった・・・!!

あたしは姉さんの姿を見るなり―
「姉さぁあああん♪」と絶叫しながら走って抱きつこうとした。
「今日はね、コレを持って・・・イリ、貴女、何してるの??」
姉さんが不思議そうな顔であたしを見ている。

「ふじ○ちゃ~ん」といった感じで姉さんにダイビングしたあたし。
しかし、何かを運び入れるため姉さんは急にしゃがみ込む。
おかげで、抱きつけずにあたしは地面に向かって顔から落ちた。
・・・ボーカロイドって頑丈なんだ、すごく・・・初めて知ったよ。

「ね、ね、姉さん・・・会いたかったよぉ。」
顔面の痛みを抑えてでも姉さんにスリスリする。
「まったく貴女は・・・まぁ、元気そうでよかったわ。」
そんな不気味なあたしを見ても、姉さんは優しく微笑んでくれる。

「そうそう、今日はね、コレを持ってきたの。」
どっこいしょ!と姉さんが部屋に入れたのは・・・テレビ?
いまどきの薄い奴じゃなくて、ボテってしたヤツ。
えと・・・ブラウン管テレビって言うんだっけ?

「チューナー付ければ、まだまだ現役よ、コレ。」
テレビの頭をポンポン叩きながら姉さんは言う。
「部屋に音が何もないのも寂しいでしょ?」
そりゃ、まぁ、この部屋は何もないですけど・・・

「それに貴女の社会勉強にもなるしね。どう?」
「嬉しいですっ!」
どうも何もない。
姉さんはあたしのことを考えて、わざわざ持ってきてくれたんだ。

ぴかー.jpg


だから、ものすごく嬉しかった。
嬉しさのあまり姉さんに抱きついて頬ずりした。
ああ・・・姉さん、大好きです。
そんな姉さんは、急にまじめな顔をしてあたしに言う。

「いいこと?放送料金の集金なんかが来たら・・・」
「このテレビは壊れていて見れません。」
「よろしい。」
姉さんの教えも完璧です(うっとり)。←駄目です

「アンテナの方は大丈夫ね?後ろに線つないだらいいだけだから。」
「はい。」
「じゃ、ごめん。また来るから。もう行くわね。」
「あ・・・ううん。行ってらっしゃい。」

結局姉さんはテレビを持ってきてくれただけだった。
バイバイをする手がなんか寂しい・・・
でも、忙しい姉さんを引き留めることはできない。
甘えて、姉さんに迷惑をかけたくなんてなかったから。

「姉さんの持ってきてくれたテレビ・・・」
さっそくつけてみた。
考えてみたら、テレビを見るのは初めてだ。
もちろん、どういうものかは知ってるけど。

「!!」
チャンネルをぱちぱちと回していた手が止まる。
だって、あたしは目は釘つけにされてしまったから。
・・・とあるチャンネル、そこに映っていた1人の女の子の姿に―

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無音イリでは、毎回イラストを描く、というのを課しています。
そのため、テキストは完成していても掲載が遅い遅い・・・
自慢になりゃしませんが。
ミク描かなにゃ~。
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